Excelで文字列操作を行うための関数全40種類を紹介します。
文字列操作関数を使用することで、文字列の検索、置換、結合を行うことや、全角から半角、大文字から小文字などの変換もすることが出来ます。
文字列操作関数一覧
関数名には使用する関数、説明には関数を使用して出来ることを記載してあります。
また、式例には結果例を得るために入力した関数の式を記載してあります。
(分かりやすくするために、参照(A1など)はせずに直接入力しています)
関数名 | 説明 | 式例 | 結果例 |
---|---|---|---|
ASC 関数 | 全角 (2 バイト) の英数カナ文字を半角 (1 バイト) の文字に変換します。 | =ASC(“エクセルカンスウ”) | エクセルカンスウ |
BAHTTEXT 関数 | 数値を四捨五入し、バーツ通貨(タイ)書式を設定した文字列に変換します。 | =BAHTTEXT(123.4) | หนึ่งร้อยยี่สิบสามบาทสี่สิบสตางค์ |
CHAR 関数 | 数値で指定された文字を返します。 | =CHAR(69) | E |
CLEAN 関数 | 文字列から印刷できない文字を削除します。 | =CLEAN(“”@[:1a^\/.\0-;/ \あ#$%&’””) | @[:1a^\/.\0-;/\あ#$%&’ |
CODE 関数 | テキスト文字列内の先頭文字の数値コードを返します。 | =CODE(“Excel関数”) | 69 |
CONCAT 関数 | 複数の範囲や文字列からのテキストを結合します。 | =CONCAT(“Excel関数”,”文字列結合”) | Excel関数文字列結合 |
CONCATENATE 関数 | 複数の文字列を結合して 1 つの文字列にまとめます。 | =CONCATENATE(“Excel関数”,”文字列結合”) | Excel関数文字列結合 |
JIS(DBCS) 関数 | 文字列内の半角 (1 バイト) の英数カナ文字を全角 (2 バイト) の文字に変換します。 | =JIS(“エクセルカンスウ”) | エクセルカンスウ |
DOLLAR 関数 | DOLLAR 関数では、ドル ($) 通貨書式が設定されます。数値を四捨五入し、通貨書式を設定した文字列に変換します。 | =DOLLAR(“110”) | $110.00 |
YEN 関数 | YEN 関数では、円 (\) 通貨書式が設定されます。数値を四捨五入し、通貨書式を設定した文字列に変換します。 | =YEN(110) | ¥110 |
EXACT 関数 | 2 つの文字列が等しいかどうかを判定してTRUE,FALSEで返します。 | =EXACT(“Excel関数”,”Excel変数”) | FALSE |
FIND 関数 | 指定された文字列を他の文字列の中で検索します。大文字と小文字は区別されます。 | =FIND(“関数”,”Excel関数”) | 6 |
FINDB 関数 | 指定された文字列を他の文字列の中で検索します。大文字と小文字は区別されます。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =FIND(“関数”,”エクセル関数”) | 5 |
FIXED 関数 | 数値を四捨五入し、書式設定した文字列に変換します。 | =FIXED(123.456,2) | 123.46 |
LEFT 関数 | 文字列の先頭 (左端) から指定された文字数の文字を返します。 | =LEFT(“Excel関数”,5) | Excel |
LEFTB 関数 | 文字列の先頭 (左端) から指定された文字数の文字を返します。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =LEFTB(“Excel関数”,5) | Excel |
LEN 関数 | 文字列に含まれる文字数を返します。 | =LEN(“Excel関数”) | 7 |
LENB 関数 | 文字列に含まれる文字数を返します。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =LENB(“Excel関数”) | 9 |
LOWER 関数 | 文字列に含まれる英字をすべて小文字に変換します。 | =LOWER(”EXCEL関数”) | excel関数 |
MID 関数 | 文字列の任意の位置から指定された文字数の文字を返します。 | =MID(“Excel関数”,6,2) | 関数 |
MIDB関数 | 文字列の任意の位置から指定された文字数の文字を返します。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =MIDB(“Excel関数”,6,2) | 関 |
NUMBERVALUE 関数 | 文字列をロケールに依存しない方法で数値に変換します。 | =NUMBERVALUE(“123”) | 123 |
PHONETIC 関数 | 文字列からフリガナを抽出します。 | =PHONETIC(参照のみ) | 参照ノミ |
PROPER 関数 | 文字列に含まれる英単語の先頭文字だけを大文字に変換します。 | =PROPER(“excel関数”) | Excel関数 |
REPLACE 関数 | 文字列中の指定された数の文字を他の文字に置き換えます。 | =REPLACE(“Excel関数”,”6″,”1″,”変”) | Excel変数 |
REPLACEB 関数 | 文字列中の指定された数の文字を他の文字に置き換えます。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =REPLACEB(“Excel関数”,”6″,”1″,”変”) | Excel変 数 |
REPT 関数 | 文字列を指定された回数だけ繰り返して表示します。 | =REPT(“Excel”,3) | ExcelExcelExcel |
RIGHT 関数 | 文字列の末尾 (右端) から指定された文字数の文字を返します。 | =RIGHT(“Excel関数”,3) | l関数 |
RIGHTB 関数 | 文字列の末尾 (右端) から指定された文字数の文字を返します。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =RIGHTB(“Excel関数”,3) | 数 |
SEARCH 関数 | 指定された文字列を他の文字列の中で検索します。大文字と小文字は区別されません。 | =SEARCH(“関数”,”Excel関数”) | 6 |
SEARCHB 関数 | 指定された文字列を他の文字列の中で検索します。大文字と小文字は区別されません。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。 | =SEARCHB(“関数”,”Excel関数”) | 6 |
SUBSTITUTE 関数 | 文字列中の指定された文字を他の文字に置き換えます。 | =SUBSTITUTE(“Excel関数”,”関数”,”変数”) | Excel変数 |
T 関数 | 引数を文字列に変換します。 | =T(“エクセル”) | エクセル |
TEXT 関数 | 数値を書式設定した文字列に変換します。 | =TEXT(123,0) | 123 |
TEXTJOIN 関数 | 複数の範囲や文字列からのテキストを結合し、結合する各テキスト値の間に、指定した区切り記号を挿入します。 区切り記号が空の文字列の場合は、範囲が連結されます。 | =TEXTJOIN(” “,TRUE,”エ”,”ク”,”セ”,”ル”) | エ ク セ ル |
TRIM 関数 | 文字列から余分なスペースを削除します。 | =TRIM(“エ ク セ ル ”) | エ ク セ ル |
UNICHAR 関数 | 指定された数値により参照される Unicode 文字を返します。 | =UNICHAR(123) | { |
UNICODE 関数 | 文字列の最初の文字に対応する番号 (コード ポイント) を返します。 | =UNICODE(“{“) | 123 |
UPPER 関数 | 文字列に含まれる英字をすべて大文字に変換します。 | =UPPER(“excel関数”) | EXCEL関数 |
VALUE 関数 | 文字列を数値に変換します。 | =VALUE(“123”) | 123 |
※最後に「B」が付く関数は、半角文字は1バイト、全角文字は2バイトと認識されるようになります。
文字列操作の関数単体では、あまり使用する機会がなさそうな関数が多いですが、IF文と連携して文章から特定の文字を探したり検索したりなどに使用する機会があるのかと思います。
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